「羽衣」は静岡の景勝地、三保松原（みほのまつばら）を舞台とする能の人気曲！

三保松原は2013年に世界文化遺産構成資産に認定されたことが記憶に新しいですが、能そのものも2008年にユネスコ無形遺産に認定されています。「羽衣」は古くから静岡の地元に伝わる物語というばかりでなく、日本が世界に誇る二つの文化遺産が結びついた稀有なお話なのです。

古典の世界をこどもたち向けに絵画化！

この美しい三保松原と格調高い能「羽衣」を絵本化するということで、観世流能楽師の山階彌右衛門先生にご監修いただきながら、本文担当の鈴木講師と何度も打ち合わせを重ね、こどもたちが親しみやすい絵柄にしつつ品や世界観を保てるように描くことを心がけました。

日本の古くからある表現方法を参考にしてみたり、伝統柄を取り入れてみたり、日本文化の要素を少しでも感じられるように、かといって固くなりすぎないように比較的自由に楽しんで描かせていただきました。この工夫が独りよがりにならず、読んでくださる皆様に少しでも届いていれば嬉しいです。

※羽衣絵本は静岡市三保松原文化センター「みほしるべ」のミュージアムショップおよびamazonでご購入できます。ご購入はこちら (品薄のため、amazonは只今新品売り切れ、中古品のみになります。増刷は未定です。申し訳ございません)
収益の一部は三保松原保全活動のための寄付にあてられます。
 

地域の皆様とともに！羽衣つたえ隊による読み聞かせ

こどもたちに地元に伝わる物語をつたえたい！

その思いを実践するために、鈴木講師は静岡県立大学国際関係学部の数名の学生有志と共に「羽衣つたえ隊」を結成、絵本の完成後まもなく読み聞かせ活動をはじめました。

この活動は、ボランティアで参加して下さる地元の方や企業様の温かく力強いご支援をいただきながら、このプロジェクトの主軸ともなっています。

※地元の方による読み聞かせ活動の詳細はこちら（一例）

※羽衣つたえ隊による読み聞かせ活動の詳細はこちら（一例）

※羽衣つたえ隊公式ホームページはこちら

地道な活動が次第に認められ、度々新聞に取り上げられるようになり、お陰様でその活動の幅は広がっていきました。

そのうち、静岡の企業様のご支援により絵本は静岡市内の小学校、幼稚園、こども園に贈呈されることになり、また、より活動の幅を広げるべく、外国語版の作製も始まりました。

※新聞掲載記事の一部インターネット版はこちら

国際交流へ！外国語版絵本の作製

外国語版は英語版から始まり、中国語版、韓国語版、フランス語版、ドイツ語版、スペイン語版、イタリア語版、インドネシア語版と続けて作製されました。

各大使館や清水港に寄港する豪華客船への寄贈、清水港での英語版読み聞かせイベント等、その他国際交流の場でご活用いただいています。

※清水港でのイベントの詳細はこちら（一例）

絵が動いた！しゃべった！静岡市制作による絵本のアニメーション化

また、絵本は静岡市の制作で多言語の字幕付きでアニメーション化され、三保松原にある三保ナビ(2019年3月以降は「みほしるべ」)で放映、DVDが市内の全小学校に配布されました。

このアニメーションには、制作当時のつたえ隊メンバー2名がナレーション役、天女役として参加し、とても素敵に演じています。なかまきも監修として現場に立ち会いましたが、多くの要求にもへこたれず、頑張る姿に本当に感動しました。三保松原にお立ち寄りの際には是非ご覧ください！

※アニメーションに参加した学生の感想はこちら

羽衣つたえ隊の活動はまだまだ続きます！ 

絵本が完成した当初は、それは是非使っていただきたいと願ってはいましたが、まさか自分が制作に参加した絵本が、ここまで活用していただけるとは想像していませんでした。

これもひとえに、静岡を愛する皆様のご理解、ご協力の賜物と、感謝の思いでいっぱいです。

静岡県立大学 羽衣絵本プロジェクトはこれからも続きます。

なかまき絵本舗は福岡の遠方から、今後も良い仕事をすることで羽衣つたえ隊の活動を応援します！

まだまだここにご紹介しきれない活動はたくさんあります。ご興味のある方は是非、羽衣つたえ隊の公式ホームページやfacebookをご覧ください！

※羽衣絵本のご購入はこちら！

(品薄のため、amazonは只今新品売り切れ、中古品のみになります。増刷は未定です。申し訳ございません)

収益の一部は三保松原保全活動のための寄付にあてられます。